アートとデザイン(私の作品にとっての)

私は未だかつてプロのデザイナーだったことは一度だってないし、そうなるための特別な訓練だって受けたことはありません。そんな自分にももしデザインを語る資格があるとするならば、それはここ数年の作品の制作プロセスや作品成立の方法論において、その多…

「夢ばかり、眠りはない」フライヤー完成しました!

友人が制作した映画「夢ばかり、眠りはない」のフライヤーが完成しました。 アドビ仕事は2回目という初心者で、おぼつかないながらもまさに〈映画〉!なフライヤーを目指しました。手法からみても多分に実験的な作品であると言えますが、間口を広くもってお…

嫌悪感をもたらすものが吐き気に至るまで

簡単に暴き出されてしまう、欲望のかたち。露出している、欲望の指向性。そこにあるのは、己の欲望に気付かない愚かさと、隠しおおせたつもりでいる浅ましさと、ある人には容易に読み込めてしまう残酷さと、オートマティックに読み込みを開始してしまう煩わ…

ある夜から

多分に私自身への戒めを込めて、軽々しい態度や歴史をないがしろにする不勉強さは恥ずべきものであると思う、それは大前提だけれど、未だ言葉にされ得ない知への配慮も同時に忘れてはならないものだろう――これもやはり自戒の念を込めて。特に、それがあらわ…

デザインとコラージュについての補足

フライヤーデザインのお仕事を2件、いただきました。アドビソフトをひとつも持っていなかったという理由で、これまではそういったデザインを人任せにしてきましたがこの3月にやっと(!)購入したので、遅ればせながら初めて印刷会社に入稿する本格的なチラ…

明るく歪んだ林

天気が良かったので散歩しました。近所にある雑木林――といっても近年の宅地開発で、もはや林と呼ぶのもはばかられるほどに小さくなってしまい、現状はただの藪なのですが――は、全ての木に立派なヤマフジが絡みついて、ちょっと異様な光景です。歪んだシルエ…

自己紹介を弁明する

自己紹介をする必要に迫られることがあります。制作においてメディアも素材も特定していない私は、作品説明に困窮します…。とりあえず最近は、以下の通り書くことにしています。 『おもに時間軸を持った「もの」、「もの」から起こる「こと」を作っています…

花を生けてみました

私のコラージュは生け花に似ているそうなので、花を生けてみました。生け花は空間に緊張感をもたらします。

引き算のコラージュ

最近手掛けている一連のコラージュ制作における留意点。 (1)素材のおもしろさに依存しないこと。コラージュの問題点は、素材を切って適当に並べた時点で、既に面白いイメージになってしまうことだ。しかしそれはただコラージュという手法、およびその素材…

いちばんの桜並木

4月1日の谷中墓地。これまでみた桜並木のなかでも、一番美しいと思った10分間でした。 写真で見るとわりとありふれたイメージになってしまうのが残念。

最近のまとめ:伝達とその媒体についての雑感

ひとつ角を曲がれば、さっきまで会っていた相手の姿は見えなくなってしまう。「リアル」のそんなところがいとおしいと思います。そんな当たり前のことに気付かせてくれるのがあたらしい技術です。

クリストとジャンヌ=クロード展  共同制作について

クリストとジャンヌ=クロード展 LIFE=WORKS=PROJECTS http://www.2121designsight.jp/candj/index.htmlもしあなたが、六本木アートナイトの夜にここでむせび泣いている女の子を見かけていたとしたら、それは私だったかもしれません。 公私ともに長年クリス…

大きな枝。

写真はアトリエのヤツデです。自宅のワイヤレスが不調につき、数日間ネットを徘徊せずにおりました。 明日は大学院の卒業式なのですが、どうやら寒の戻りがあるとのことで、防寒対策を考えなければなりません。晴れ着は厄介ですね。数日前、春一番なのかひど…

ヘタレユーザー宣言!

わたくしイシツカは、昨夜のtwitterのみならず平素より、Skype、mixiなどなど、ことコミュニケーションツールに関してヘタレユーザーを自称してやぶさかではありません。情報社会学の分析対象となるようなこれらのツールを真っ先に取り上げる方々は、無論お…

twitterヘタレユーザの長い長いつぶやき――見えすぎることによってみえなくなること

twitterがエラーで先ほどから更新できません。こんなときは、みなさんブログに一時的に回帰していたりするのでしょうか。フォローする人数も増えて、私にとっても徐々に生活の一部と化してきている感があるtwitterですが、やはりどこかなじめない気分が抜け…

春よ、来い !ですね

3月だというのに雪が降りました。アトリエの梅が満開です。だけれどこんなに寒い雨の日が続くと蜜蜂が活動できなくて、受粉もうまくいかないのではないかと心配しています。昨年の梅は不作だったもので、今年こそはと剪定もしっかりして、豊作を期待している…

MOT コレクション 特集展示 岡粼乾二郎[後期] 観てきました

はじめに告白しておくと、私は作品を鑑賞するということがあまり好きではない。 その中でも特に、大きな美術館で催される若手作家の紹介が苦手だ。作品や作家の善し悪し以前に、それを巡るさまざまな政治的・商業的・野心的目論見と、その介入を意にもとめな…

作家「名」についてのメモ

見る度に複雑な気持ちになるもの:・ある手先の器用さを再生可能にしておくために付与されたインデックスとしての作家名、 ・ある現象の部分として取り出すために付与された作家名。

壊れることをみせるということ、壊れるものをつくるということ

港千尋さんが出品作品について書いて下さいました!2009年末に広尾のフランス大使館にて開催した「memento vivere / memento phantasma」http://www.ima.fa.geidai.ac.jp/memento/index.htmlのカタログに掲載されています。カタログはまだ私の手元になく、ま…

制作と作品、その読解についてのメモ: 卒業|修了2010開催時の日記より

ブランショがエクリチュールについて書いている、「他者によってたしかに受け取られるということを保証しえないような「純粋な」喪失としての贈与」、美術作品もまさにそれで、私たちは誰に届くとも受領されるとも知れないものを必死につくっている。誤解を…

あかねにて

「現代思想のカッティング・エッジ〜批評、美術、カオス・ラウンジ〜」黒瀬陽平 2月23日(火)19:30〜 交流イベントスペース あかね http://bit.ly/9LToBBに行ってきました。どういったイベントなのか全く理解せずに向かったのですが、アットホームなバーで…

休み中

毎日びっくりするくらい眠れる。ひどかったむくみも快癒しつつある。買い物に出ても購買欲はまるで沸かずに手ぶらで帰ってくることばかり。早くも何か作りたいらしく、それと関係のない消費や所有には興味がないみたいだ。 確かめようがないことを思い貫くの…

ぼんやり

先端芸術表現科 卒業|修了2010、終了しました。会場に来て下さったみなさま、ありがとうございました。 不肖私は会期中もなかなか納得のできない展示状態が続き、始終てんぱっていたのでお話出来なかった方も多数おり、残念に思っております。一方、展示中…

先端卒業|修了2010、トラック積み込み作業(一日目)終了!

遅ればせながら、あけましておめでとうございます。年末に携帯が壊れ、制作も大詰めのため修理にも行けないままネット環境のないアトリエに半ば住み込んでいたので、逆にまだお正月のような気分でいます。身体がいたく局所的にある感じ。連絡が取れなかった…

作品と出会うこと

先日の文章とも関連することですが。自分にとって意味のある作品との出会いは決してその場限りに留まるものではなくて、三日後、一週間後、一ヶ月後、一年後、三年後…と、引き延ばされながらずっと続いたりするものです。あるいは、そのものが眼前に無くとも…

作品と、作家の立ち位置

設置が終わり展示が始まると、いつも気がかりなのは作者である私の立ち位置だ。特に体験型の〈こと〉を指向するような、作「品」=〈もの〉、として自立するわけではない作品形態にとっては、作品空間における作家の存在が観者と作品との内的対話の妨げとな…

memento vivere / memento phantasma はじまります

http://www.ima.fa.geidai.ac.jp/memento/artists.htm旧フランス大使館での展示が始まります。結構いろんな条件が重なって、私は結局作り直すことになりそうですが…、、壊れるように作る、というのは容易なことではありませんね。今心配なのは、雨。道具が雨…

画期的!長電話防止機能付きケータイ

私の携帯は、まだ誰も持っていない新機能を搭載しています。 それはあまりにも画期的な発明なので、国内外すべての携帯会社が実用化をためらったほど。 携帯電話を介したコミュニケーションの有り様を根本から変えてしまう可能性を秘めているのです。 ======…

「No Man's Land」@フランス大使館

去る25日、フランス大使館跡で開催の「No Man's Land」という展示のオープニングに行ってきました。「No Man's Land」はいくつかのイベントが混在する複合イベントみたいなもので、来月から芸大も「memento vivere / memento phantasma」として参加、私も展…

災難が続いてます。

鍵をなくしました。おそらくヨコハマ国際映画祭の鑑賞中に。作品はだいたいプロジェクタを使った映像なので、部屋は薄暗いかまたは暗室です。大きな音も鳴っているから、鍵が落ちたとしても気付かないでしょう。今春も同じような状況でイヤリングをなくして…