制作

floating viewカタログ制作

floating viewカタログのために文章を書きました。自費出版とはいえ、プロの書き手の方がほとんどという中に拙文を載せていただく、というのはなんだか恐縮です。立場的に論考にはなりようがなかったので、ちょっとへんな体裁をとっています。少しでも面白か…

私淑

floating viewの表紙画像を作っています。表紙に使うのが前提だけど、これはこれで独立した作品として仕上げる予定です。ところが主題への思い入れが強くなりすぎて、ベジェ曲線で巨匠の模写を始めてしまい、想像以上の労作に。自動選択ツールを使わないのが…

過渡期

floating viewカタログの表紙を作ってる。疲れたので10年くらい前に買った企画展のカタログをみる。マイナーなピカソ。古本屋で出会っても恐らく買わないだろうから、あのとき買っておいて良かったと思う。過渡期の作品群。未完成で発展途上で(あるいは解体…

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1. 移動距離と学びの量は必ずしも比例するわけじゃない。 まして移動距離の長さが作品の質を良くするというわけでもない。 移動の疲労と題材の凄まじさを作品の力だなどと、決して勘違いしないように! そんなことを考えながら、少し遠くまで行って来た。 2.…

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用があって鎌倉に立ち寄りました。こちらはもう桜が満開に近いほど咲いていることに驚き、それ以上に、震災の爪痕など全然残っていない(かのようにみえる)街の景色に一瞬、この3月に起きた災害の全てを忘れそうになっている自分に驚きました。冷めやらぬ…

スタジオ、オープン!

作家はまず、完成された作品について責任を持ちます。では、それが作られていく状況、制作の現場を公開するということはどのような意義を持ち得るでしょうか。9月の入居以来、アーカススタジオでは来年2月の展示に向けた作品制作と、その企画展についてのブ…

ARCUSにて滞在制作を行っています

9月末からARCUSにて滞在制作を行っています。不定期更新とは言え、このブログではそのことについて一言も触れていなかったので、少しでも書いておかなければと思い、筆をとりました。ARCUSは茨城県守谷市にて実施されているアーティスト・イン・レジデンスの…

「もの」「こと」の選択

よく練られた作品が面白い。 「もの」を作る作品と「こと」を扱う作品、どちらが好みかと問われたら、こう答えるほかにない気がしました。 「こと」を扱う美術、例えばプロジェクト系などの作品も、昨今は主流派のひとつになりつつあるとはいえ、制作点数お…

リフレイン

頭の中に誰かいて、こちらの挙動に対していちいちああでもないこうでもないと否定的な意見を述べてくるので、私は完全に萎縮してしまって、思うように作業が進みません。胃が痛い。それは意見なのか提案なのかルールなのか? 具体例を伴った事細かな指示が蓄…

アートとデザイン(私の作品にとっての)

私は未だかつてプロのデザイナーだったことは一度だってないし、そうなるための特別な訓練だって受けたことはありません。そんな自分にももしデザインを語る資格があるとするならば、それはここ数年の作品の制作プロセスや作品成立の方法論において、その多…

デザインとコラージュについての補足

フライヤーデザインのお仕事を2件、いただきました。アドビソフトをひとつも持っていなかったという理由で、これまではそういったデザインを人任せにしてきましたがこの3月にやっと(!)購入したので、遅ればせながら初めて印刷会社に入稿する本格的なチラ…

引き算のコラージュ

最近手掛けている一連のコラージュ制作における留意点。 (1)素材のおもしろさに依存しないこと。コラージュの問題点は、素材を切って適当に並べた時点で、既に面白いイメージになってしまうことだ。しかしそれはただコラージュという手法、およびその素材…

壊れることをみせるということ、壊れるものをつくるということ

港千尋さんが出品作品について書いて下さいました!2009年末に広尾のフランス大使館にて開催した「memento vivere / memento phantasma」http://www.ima.fa.geidai.ac.jp/memento/index.htmlのカタログに掲載されています。カタログはまだ私の手元になく、ま…

制作と作品、その読解についてのメモ: 卒業|修了2010開催時の日記より

ブランショがエクリチュールについて書いている、「他者によってたしかに受け取られるということを保証しえないような「純粋な」喪失としての贈与」、美術作品もまさにそれで、私たちは誰に届くとも受領されるとも知れないものを必死につくっている。誤解を…

作品と出会うこと

先日の文章とも関連することですが。自分にとって意味のある作品との出会いは決してその場限りに留まるものではなくて、三日後、一週間後、一ヶ月後、一年後、三年後…と、引き延ばされながらずっと続いたりするものです。あるいは、そのものが眼前に無くとも…

作品と、作家の立ち位置

設置が終わり展示が始まると、いつも気がかりなのは作者である私の立ち位置だ。特に体験型の〈こと〉を指向するような、作「品」=〈もの〉、として自立するわけではない作品形態にとっては、作品空間における作家の存在が観者と作品との内的対話の妨げとな…

埃が。。。

TAP2009終わりました〜アトリエ観音堂、台宿ポットでオープンスタジオをしていました。 こと台宿ポットは全日オープンだったもんで、全然他のアトリエを回れなかった。。。 年末年始の2つの展覧会に向けて、最近はもっぱら制作に取り組んでいます。詳細は内…

オニワラボ搬入前夜

明日から搬入です。搬入とは言っても、ほとんど現地で組み立てるような形の作品なので、今までのが全部仕込みで調理はこれから、という感じ。今日は荷物をまとめることに多くの時間を割いて、なんとなく浮き足立っていました。忘れ物はないかな。ちゃんとた…

アキバうろうろ

電子部品購入のため、電気街をうろうろ。足繁く通い詰めたこともあったけれど、用がなければ来るところじゃないので、ここを歩き回るのも数年ぶりです。メイドカフェが電子部品街にまで浸食している。以前も少しはあったけれど、前に出てくることはなかった…

公開実験連歌『視界の外に消えた。』_85年会‏‏

一ヶ月くらい前から友人と始めたブログ上の公開制作です。だいぶ文章が肥ってきて長くなっていますが、はじめの「000」からぶわーっと一気にスクロールさせて、気になったところだけ読むと、その変容過程がなかなかおもしろいのではないかと思います。 /////…

子供たちのことを考える

ああ、疲れた! 今日はこまごまとしたいろんな仕事、主に執筆活動をしていました。 9月の後半に、小学生に美術を教えに行きます。この企画書みたいなものを考えるのがひとつのお仕事だったのですが、与えられたテーマに対してなかなか接続できなくて、なんだ…

近況

■ 友人のCDジャケットデザインをしています。今のところCDジャケット、というよりハードカバー、文庫装丁の面持ち。もちょっといじくりますけれど。 画像処理は好きですが、ソフトがないせいでこれまでデザイン関連の仕事をしてきませんでした。これを期に購…

私信みたいな

人それぞれ常識だと思っていることは違う。身を置いてきた環境や遺伝にもよるんでしょう。しかしそれじゃ不便だから、ある程度足並み揃えておきましょうね、というのがそもそも常識のはずなんだけど。 仕方ないな〜、で済まされない齟齬があるのなら、それを…

稲の花

画像素材収集のため、取材へ。稲の花が咲いている。 西日が葉っぱを透かして、新鮮な黄緑。 こうして夜見かえすと更に映えて見えるからふしぎ。深夜作業中のみなさまに、お裾分けできると良いですが。

夏風邪と講評

二連続で、かれこれ一ヶ月近くも、風邪を引いています。二日ほどかけて、ようやく快方に向かってきました。とにかく眠れば良かったみたいですが、何しろ忙しい時期だったので、撤収が終わるまでまず、必要なだけ休むということが出来ませんでした。自分もつ…

訃報

先日の早朝、アトリエで寝ぼけ眼のまま作業をしていたら、ラジオからマイケル・ジャクソン危篤のニュースが流れてきて目が覚めた。「スリラー」のヒットも私が生まれる前の話で、よく物まねされていたっけなぁ、という程度の思い入れしかないのだけれど、ふ…

修了制作に向けて

修了制作に向けての中間審査展というものが、7月半ばにあります。修了展はあくまで発表の場であって、プレゼンテーションや講評はないもの、として考えると、これが学生生活最後の全体講評になるかもしれません。実感は沸かないけれど、おそらくそうなること…