無題

地鳴りに似ているからなんだろう、ディーゼルエンジンがかかるたびに頭のてっぺんがしびれる。スタジオ近くの道路は10分おきにバスが通っているので、その都度ちょっとした緊張を強いられつつ作業。

ここ数日頭の中がとりとめもなくまとまらない。畏れるほどのことではないんだけれど、どうにも居心地が悪く、効率も悪い。それから最近は軽く吃音気味になっていて、言葉が出てこないことがあり、気になっている。…抑圧という言葉のことだけれど、何か特別に恐怖している物事を避け、その事実を誤魔化すために頭を鈍くするってことは確かにあるかもしれない。

頭の中を整理するためにこうして文字にしてみると何だかとてもひどい状態のようだけれど、別に心配するほどのことではないということは自分でもよくわかっている。不調についての感受性が強いだけなのだ。少しでも乱れた筆で良い字は書けないんだと、幼い頃に教わった書道の鉄則が今もいきているに過ぎない(乱雑な性格と矛盾して困る)。