生活の話を終わりにしよう

義足をつけて歩いている人を見て、「そうやって歩くのは不便でしょう」などと、声をかけるかどうか。


歩くということがどれほど困難で、痛みをともない、しかもそれを凌駕するほどに喜ばしく、取り替えのきかない行為なのか、

一時の好奇心からは想像もつかないほどの経験を彼は重ねているでしょうに、それでもそうやって尋ねるのかどうか。